骨密度検査(骨粗鬆症)
骨粗鬆症とは
年を取ることや閉経を迎えたことに加えて、食事でのカルシウム摂取不足や運動不足などが原因となって、骨のカルシウム量が減少し、骨がスポンジのように粗くなり骨折しやすくなる病気が骨粗鬆症です。閉経後の女性や、高齢者に発症しやすい骨粗鬆症では、ちょっとしたことで骨折が生じ、それが引き金となって体の具合が悪くなり、ときには寝たきりになってしまうこともあります。

閉経をむかえると女性ホルモンの分泌が低下し、骨のリモデリング(骨吸収と骨形成)のバランスが崩れて骨を壊す作用が強くなります。そのため骨の量が減って骨の中がスカスカになり、健康な骨に比べてもろく骨折しやすくなります。
骨粗鬆症
骨粗鬆症になると
体を動かしたときに痛みが出て、日常生活さえままらなくなることがあります。身長が低くなったり、背中や腰がまがることもあり、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。
症状
骨粗鬆症で生じやすい骨折
骨密度測定方法
骨密度の測定は手のレントゲンでお調べ致します。
予防とお薬
骨粗鬆症のお薬には大きくわけて、骨が壊れるのを抑えるお薬と骨が作られるのを助けるお薬の2種類があり、病気の進行と骨折のリスクを抑えることができます。患者さんの病状によって処方されるお薬は違います。
お薬の効果をうまく発揮させるためには医師の指示に従って正しく服用することが大切です。

お薬による治療だけに頼らず、食事などにも気をつける必要があります。
●栄養バランスのよい食事を、1日3食しっかりとりましょう。
 (閉経後の女性では1日800㎎のカルシウムが必要です)
●日光浴をして丈夫な骨をつくりましょう。
 (適度な日光に当たると、体の中にビタミンDが合成され、カルシウムの吸収が高まります)